シャワルマとは?ケバブとの違いを解説

カナダ最大の都市トロントは、世界中から様々な国の人たちが集まる多民族都市。

世界各国のレストランが軒を連ね、日本では目にすることができない珍しい料理に出会えます。

そんなトロントではじめて知った料理の一つが、シャワルマ(shawarma)。

はじめて見たときは店名かと思いましたが、ケバブサンドに似た中東を代表する料理の一つです。

この記事では、シャワルマについて日本でも人気のケバブとの違いを比較しながら紹介します。

目次

中東のケバブ「シャワルマ 」とは

シャワルマ(shawarma)とは、ケバブサンドをイメージしてもらうのが一番わかりやすいです。グリルした牛肉や鶏肉、ラム肉などとトマトやレタスなどの野菜を一緒にサンドした中東の料理のこと。

ピタパンというナンのような薄いパンで具材を巻き、数種類のソースとあわせてサンドして食べるのが一般的。お肉と一緒に野菜をサンドして食べるという点では、東京でも人気のケバブサンドと同じです。

ケバブ屋台で目にする回転しているケバブはドネルケバブ(ドネルとは回転の意味)といって、これはトルコでの呼び名になります。

そもそもシャワルマの起源は、トルコのドネルケバブです。トルコ発祥のドネルケバブが中東地域に広まって「シャワルマ」と呼ばれるようになりました。

日本ではなじみ深いケバブですが、シャワルマという名前は浸透していません。これはトルコ人が多い東京だからケバブという名前が広まったと考えられます。

そしてトルコ発のケバブは、ギリシャでは「ギロ」と呼ばれるようになります。写真はギリシャ料理レストランのギロで、チキン・野菜・フライドポテトなどの具材をピタパンで巻いた料理でシャワルマと似ています。

このようにケバブもシャワルマもギロも元は同じ料理でしたが、それぞれの国や地域で独自の発展を遂げ、具材や味、見た目に違いが生まれたのです。

映画『アベンジャーズ』で話題に

日本ではあまり馴染みがないシャワルマですが、一時期話題になったことがありました。2012年に公開された人気ハリウッド映画『アベンジャーズ』です。

エンドクレジット後にスーパーヒーローたちがテーブルを囲みシャワルマを食べるシーンがあるのですが、だれも一言も発さず気まずい雰囲気のなか黙々とシャワルマを食べます。

そのシュールさが話題になって、海外ではシャワルマを求め店に人が殺到するという事態になり日本でも話題になりました。

ケバブの種類と違い

シャワルマはケバブの一種ですが、簡単にケバブの種類についても紹介します。東京でストリートフードとして定着しているケバブですが、海外でケバブというと串焼き肉の「シシケバブ」を指します。

そのためメニューにはシャワルマ(サンド)とケバブ(串焼き肉)の両方がある場合が多く、上の写真はアフガニスタン料理の「キョフテケバブ」(Kofta Kebab)という料理です。

ハンバーグに調理法が似たケバブで、バスマティライス、ピタパン、ヨーグルトソースなどとセットになっています。

こちらはイラン料理の「ケバブクビデ」(Kabab koobideh)。ハンバーグっぽい感じでキョフテケバブに似ています。ライスにはサフランが使われているのがイラン料理の特徴で、焼きトマトもついてきました。

このようにいろんな種類があるケバブですが、次の3つを覚えておくと理解しやすいです。

  • ドネルケバブ(回転式のケバブ)
  • シシケバブ(串焼きのケバブ)
  • キョフテケバブ(ハンバーグ風のケバブ)

ファーストフードとして人気のシャワルマ

シャワルマは中東の料理で、中東からの移民が多いトロントでは人気ファーストフードとして定着しています。街中ではシャワルマと書かれた看板を頻繁に目にします。

英語での発音はシュワーマ

シャワルマは英語でShawarmaと書きますが、発音はシュワーマと「ワ」にアクセントを置きます。店によっては単にラップ(wrap)と表記されていることもあり〝Can I get a chiken wrap please?〟と注文しても通じます。

シャワルマとはラップサンドのことなので、中東料理のお店でラップ(wrap)とあればシャワルマだと考えて間違いないでしょう。

カスタマイズ自由なシャワルマ

日本でいうケバブサンドに似たシャワルマですが、カナダではトッピングやカスタマイズが自由です。目の前のショーケースに色とりどりの具材が並べられ、客の好みをききながら、ピタパンに数種類の野菜やソースを詰め込んでいきます。

嫌いな野菜があれば抜いてもらうこともでき、サブウェイのような感覚で注文できます。

野菜とソースの種類が豊富

なかの野菜は、トマト、レタス、玉ねぎ、ピクルス、キュウリ、オリーブ、ビーツなど。日本のケバブサンドはレタスとトマトぐらいしか入っていませんが、シャワルマは野菜の種類が豊富でヘルシー。

さらに日本のケバブサンドと違うのがソースの種類。だいたい3種類のソースが用意されています。

  • フムス
  • ヨーグルトソース(ザジキ)
  • ガーリックソース

これにホットソース(チリソース)をプラスするかどうかもきかれます。ピタパンにソースを塗って野菜を詰め込んだら、具材を包み込むように巻き、最後に鉄板で軽く焼いてできあがりです。

日本のケバブとの味の違い

できあがったシャワルマ は、アルミや厚めの紙に包まれて渡されます。日本のケバブサンドはパンが四角いですが、シャワルマは細長い筒状。具材もぎっしり詰まっていて重みがあります。

気になる味は、本当においしいです。香ばしい肉にシャキシャキの新鮮な野菜。数種類のソースが絶妙にマッチしています。日本のケバブサンドは小さくおやつのような感覚ですが、シャワルマはボリューミーで食べ応え抜群。

一番の違いはソースで、風味が豊かなのが特徴。東京でも気軽に食べられないのが残念です。

シャワルマのバリエーション

シャワルマプレート

シャワルマにはピタパンで包んだラップだけでなく、シャワルマプレートもあります。お皿やパックに具材が盛られて提供され、プレートの方が値段が高いのが一般的。

ただ、プレートはメリットは食べやすいこと。普通のシャワルマは食べていると手が汚れますが、プレートだとフォークとスプーンで食べられます。

ピタパンの代わりにバスマティライスが付いてきて香りも豊か。個人的にはシャワルマプレートの方ががおすすめ。

コーシャ料理のシャワルマ

こちらはコーシャ料理のシャワルマ。コーシャ料理とは、ユダヤ教の厳格な規定に基づいて調理された料理のことで、イスラム教のハラルフードのようなものです。

イラク生まれのユダヤ人が経営しているレストランですが、素朴で美味しいシャワルマでした。

シャワルマのレシピ動画

YouTubeにあるシャワルマのレシピ動画。『ナイト ミュージアム』などでおなじみのベン・スティラーが出ています。

英語では「シュワーマ」と発音しています。材料さえそろえば作り方は簡単なので、自分で作ってみるのもいいでしょう。

こちらはシリアスタイルのシャワルマのレシピ動画、鶏肉の下味とソースが決め手のようです。

まとめ

中東を代表する料理の一つシャワルマ。日本でも人気のケバブと比較しながら紹介しました。

日本ではあまり浸透していませんが、中東からの移民が多い国や街では人気グルメとして定着しています。

海外でシャワルマの名前を目にする機会があったら、ぜひ一度チャレンジしてみてください。

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