バンクーバーのチャイナタウンを歩く。治安はかなり悪い

バンクーバーのチャイナタウンは、観光スポットとして知られる一方、治安の悪さで有名です。

ホームレスと薬物中毒者が集まる悪名高いヘイスティングスストリートと接しているからです。

もちろん治安の悪くないエリアもありますが、ヘイスティングスストリート周辺はなるべく避けるのが鉄則。

この記事では実際にバンクーバーのチャイナタウンを観光して感じた治安について紹介します。

目次

バンクーバーのチャイナタウンの場所

バンクーバーのチャイナタウンがあるのは、ダウンタウンの東側一帯のエリアです。

観光名所として知られるガスタウンとは、イーストヘイスティングスストリート(East Hastings St)を境に接しています。

目抜き通りは東西に走るイーストペンダーストリート(East Pender St)で、入り口にはミレニアムゲート(中華門)があり、観光スポットとしては孫文中国庭園(中山公園)が有名です。

バンクーバーのチャイナタウンの行き方

最寄駅はスカイトレインのスタジアム・チャイナタウン駅(Stadium- Chinatown Station)。

駅を出てイーストペンダーストリート(East Pender St)を東に歩けば、目の前がチャイナタウンの入り口です。

ダウンタウンの中心にあるグランビル駅(Granville Station)やウォーターフロント駅(Waterfront Station)からも歩いていけます。

20分ぐらいで着くので観光がてらバンクーバーの街並みを楽しみながら、グランビル駅から歩いていくのもおすすめです。

バンクーバーのチャイナタウンの治安について

観光スポットとして有名なバンクーバーのチャイナタウンですが、治安の悪さでも有名です。

もちろん目抜き通りのイーストペンダーストリート(East Pender St)沿いであれば、そこまで治安の悪さを感じることはありません。

ただ、その北側イーストヘイスティングスストリート(East Hastings St)だけは要注意で、昼間でも近寄らないほうがいいです。

大量のホームレスや薬物中毒者が道端にたむろする異常なエリアで、はっきり言って危険です。

ホームレスだらけのイーストヘイスティングスストリート

イーストヘイスティングスストリート(East Hastings St)があるのはチャイナタウンの北端、ガスタウンとの境です。

通称〝ヘイスティングスストリート〟と呼ばれ、バンクーバーどころかカナダ一危険な通りとして有名です。

はっきり言ってアジア人が呑気に一人で歩けるような場所ではないので、興味本位でもこの通りだけは絶対に近づかないでください。

バンクーバーのヘイスティングストリートを歩きながら撮影したとある動画です。

道端に大量のホームレスや薬物中毒者がたむろしていて、どれだけ異常な光景なのか一目でわかると思います。

日本を代表するドヤ街、あいりん地区(西成)なんか比べ物にすらなりません。歩いているときに感じる危機感が全く違います。

ヘイスティングストリートに比べると西成なんて超安全地帯です。

こちらは実際に撮影したヘイスティングスストリートのバス停の写真です。道端にいるのはなんと全員ホームレスで、ガラの悪さが半端じゃありません。

このホームレスの集団の中を観光客風情のアジア人が一人で突っ切って行くとどうなるか。絡まれない方が不可能です。

カーネギーコミュニティーセンター(Carnegie Community Centre)

こちらはチャイナタウンの北端にあるカーネギーコミュニティーセンター(Carnegie Community Centre)。

配給などホームレスを支援している場所で、建物の前に大勢のホームレスが集まっています。

反対側から眺めるフリをして写真を撮っていますが、道路を渡って建物の前を歩いてみる勇気はありませんでした。

チャイナタウン側からカーネギーコミュニティーセンターをのぞむ

チャイナタウンの中心からメインストリート(Main St)を北に行くと、あきらかにホームレスの数が増えます。

しかも日本のホームレスと違ってガラが悪い、頭がイカれてそうな体格のいいホームレスばかりで、いやでも身の危険を感じます。

小柄な日本人が襲われたら抵抗できる気がせず、昼間だろうが絶対に近寄りたくない雰囲気で緊迫感が段違いです。

メインストリートとヘイスティングスストリートの交差点

ビルの下に人が集まっているのが見えますが、あれも全員ホームレスの人。

道いっぱいにダンボールを広げて、みんな何かを売っています。

すこし離れたところから撮っていますが、正直カメラで撮っているのがバレたら殺されると思います。

このようにヘイスティングスストリート沿いにあるお店は、防犯上の理由からどこも頑丈な鉄格子を設置しています。

すごい物々しい雰囲気で、これだけでも治安の悪さがうかがえます。

薬物中毒が深刻な問題

日本のホームレスは高齢者が多く、街を歩いていても身の危険を感じることはありません。

一方、バンクーバーのホームレスは薬物中毒で気の狂った若者が多く、何をしてくるか分からない怖さがあります。

街中で意味もなく叫んでいる人や、あきらかにラリっている人、目がイっている人など。

バンクーバーではそんな気が違っている人をたくさん見てきました。

これはチャイナタウンの中ですが、薬物中毒っぽい女性が道端で注射かなにかしていました。

バンクーバーを歩いていると街中でドラッグを打っている人に出くわすのも珍しくありません。

夕暮れのヘイスティングスストリート

正直これだけの数のホームレスがいることに衝撃を受けます。

なにか危害を加えられるんじゃないかという緊張感が尋常じゃありません。

なので、安全な観光がしたい人はヘイスティングスストリートには絶対近づかないようにしましょう。

逆にそこさえ避ければ、チャイナタウンの中は安全で一人でも歩いて観光できます。

バンクーバーのチャイナタウンの観光スポット

ついでにバンクーバーのチャイナタウンの観光スポットも紹介しておきます。

といっても、そこまで大した見所はなく、あまり期待しないほうがいいでしょう。

ミレニアムゲート(Millennium Gate)

まずはチャイナタウンのランドマーク、ミレニアムゲート(Millennium Gate)と呼ばれる中華門。

目抜き通りのイーストペンダーストリート(East Pender St)にあり、チャイナタウンの入り口です。

建設されたのは2002年、チャイナタウンと中国人がバンクーバーで果たしてきた歴史を記念して建てられました。

反対側からみたミレニアムゲート。車道をまたぐように4本の柱に支えられ、門の下を車が通過します。

歩道側には獅子像が設置されていて、全体的な装飾はそこまで派手ではありませんが、遠くから見てもわかるぐらい立派です。

サム・キー・ビル(Sam Kee Building)

ミレニアムゲートのすぐ目の前にあるのが、サム・キー・ビル(Sam Kee Building)。

実はこの建物「世界で最も薄い商業ビル」としてギネスブックに登録されています。

1階部分が1.5mしかないそうで、ビルには「JACK CHOW INSURANCE」という保険会社が入っています。

もともとサム・キー・カンパニーという貿易会社があり、1913年に建てられた歴史的な建物(1980年代に改装)。

夜になるとネオンがついて、なかなか雰囲気があります。

通りに面して窓口があり、入場料(15ドル)を払うと中に入れます。

上海小路(Shanghai Alley)

写真を撮るのを忘れますしたが、サム・キー・ビルの横に上海小路(Shanghai Alley)という歴史的な細い路地があります。

1890年代には1000人以上の中国人がこのエリアに居住していて、中国系の映画館などもあったそう。

すぐ横には広州小路(Canton Alley)という路地もあり、もともとこのあたりがチャイナタウンの中心でした。

観光しているときは全然気づかなかったのですが、気になる人は歩いてみてください。

西漢大銅鐘(West Han Dynasty Bell)という鐘があります。

中華文化中心(Chinese Cultural Centre)

ミレニアムゲートから歩いてすぐ、イーストペンダーストリート(East Pender St)沿いにあるのが、中華文化中心(Chinese Cultural Centre)です。

文字通りバンクーバーにいる中国人の文化的な中心地で、その名に恥じない立派な建物です。

1階には中国系のお土産ショップなど、何軒もお店が入っています。

ウィッグ専門店など、すこし胡散臭い感じのお店もあります。

ビルの中には「中国系カナダ人軍事博物館」(Chinese Canadian Military Museum)があります。

第二次大戦でカナダ軍に従事した中国系兵士の記録を保存する目的で開設されました。

孫文中国庭園(Dr. Sun Yat-Sen Classical Chinese Garden)

中華文化中心(Chinese Cultural Centre)の裏にあるのが、孫文中国庭園(Dr. Sun Yat-Sen Classical Chinese Garden)。

通称、中山公園という1986年に造園された明朝スタイルの中国庭園で、チャイナタウンで一番有名な観光スポットです。

庭園の中心には鯉が泳ぐ池があり、その向こうにはバンクーバーの高層マンションが見えます。

高層ビルと庭園の対比という、雰囲気でいえば東京に何か所かある日本庭園に似ています。

庭園は基本的に無料ですが、一部有料部分もあります。

庭園の入り口には、名前の由来にもなった〝中国近代革命の父〟孫文(孫中山)の銅像が設置されています。

DR. Sun Yat-Senというのは孫文の英語名。

革命の資金集めのため三度、バンクーバーに滞在した孫文を記念して作られたものです。

バンクーバーのチャイナタウンを歩いて観光

最後にバンクーバーのチャイナタウンを実際に歩いた様子とともに写真で紹介します。

2日間に渡り写真を撮りながら歩き回ったので、興味のある方だけどうぞ。

はじめてチャイナタウンに足を踏み入れたのは、夕暮れどき。

ダウンタウンを歩いているとミレニアムゲートを見つけ、偶然チャイナタウンに迷いこんだという感じです。

海外にあるチャイナタウンに来たのは今回が初めて。一言で言うとここだけ中国。

日本にある観光地化されたチャイナタウンとは全く違います。

お店の看板が全部中国語なのはもちろん、街全体がなんとも言えない独特な雰囲気です。

日本の三大中華街(横浜・神戸・長崎)と、海外(北米)にあるチャイナタウンは完全に別物だと感じた瞬間でした。

それもそのはず、日本の中華街は日本人向けに商売をしていますが、北米、バンクーバーのチャイナタウンは現地にいる中国人のために存在しています。

移民としてバンクーバーに渡り、白人からの差別と闘ってきた歴史があります。

それは自分たちの同胞を守るために築いたコミュニティーでした。

チャイナタウンは中国語で、唐人街と表記します。日本では中華街ですが、北米のチャイナタウンでは唐人街という名称が一般的です。

ちょうどチャイナタウンの入り口付近ですが、鉄格子が設置されています。

治安が悪いエリアに隣接しているだけあって、ものものしい雰囲気です。

ガラスなんて簡単に割られるんでしょう。そもそも閉店している店が多く、ガランとした廃れた雰囲気です。

近年中国から来る新しい移民は、リッチモンドなど治安のいい郊外を選ぶ傾向にあります。

そのため昔からあるダウンタウンのチャイナタウンは衰退していく一方で、これはトロントやニューヨークのチャイナタウンでも同じです。

治安の悪いダウンタウンから住環境のいい郊外へ。チャイナタウンが郊外へ移っていくのは時代の流れです。

レンガ造りの古いお店が多い。こちらは「The Chinese Herbal Store」という漢方やハーブのお店。

店の反対側には、チャイナタウンの歴史を描いたミューラル(壁画)がありました。レトロでいい味出してます。

「溫哥華三聯書店」( Sino United Publishing)という、中国の書籍を取り扱う書店。

中華文化中心(Chinese Cultural Centre)のすぐ隣にあり、中国語の本しかありませんでした。

その隣には、バンクーバー・フィルム・スクール(VFS)があります。業界では有名な専門学校で、3Dアニメーションや視覚効果など本格的なCGを学べます。

バンクーバーは〝北のハリウッド〟と呼ばれていて、映画やドラマのロケ地として有名なだけでなく、世界的なプロダクションも多数あります。

メインストリートのEast Pender St は、ゆるやかな登り坂になっています。

通りの両側にはレストランをはじめたくさんのお店が並びます。道端ではおっちゃんが物乞いをしていました。

チャイナドレスのお店もあります。

雑貨屋やお土産屋もあります。

メインストリートとはいえ、ところどころ空き家があり、衰退している感は否めません。

こちらは「Chin Wing Chun Society」という1925年に建てられた歴史あるビル。

坂を登り切ると、メインストリート(Main St)にぶつかります。

目の前には、カナダの五代銀行のひとつCIBCの支店があり立派な建物です。

このメインストリートを北に行くと、ホームレスが集まるイーストヘイスティングスストリート(East Hastings St)なので要注意。

あきらかに雰囲気が違うので、おかしいと思ったら引き返しましょう。

ヘイスティングスストリートに近づかなければ平和です。

地元の中国人の方が買い物するようなお店がたくさんあります。

ただ、お客さんはお年寄りの方が多く、チャイナタウンの高齢化がすすんでいるのはひしひしと感じます。

店先にはたくさんの食材が売られていて、独特のにおいがします。

新華中心(SUN WAH CENTRE)というレンガ造りの立派な建物。

メインストリートから一本入った、キーファーストリート(Keefer St)沿いにあります。

その横には昼間でも幽霊が出そうな年季の入ったビル。

漢方のお店です。

どの店もこんなふうにオープンに売っているのですが、案の定、鳩が飛んできてつついてました。

「まん福」っていう日本のお弁当屋さんを発見。チャイナタウンにありますが、日本人の方がやっているお弁当屋さんです。

リーズナブルでボリューミーらしく、日本の味が恋しい方はぜひ。

バンクーバーに爆誕!心震える日本のお弁当屋さん「まん福(Manpuku) 」突撃取材

中国ベーカリーのお店。売っているパンは日本のに似ていて、安いのが特徴です。

中国語(厳密には広東語)で、パン屋は餅店といいます。

もともと広東省など中国南部からの移民が多かったという歴史が関係しています。

店先には中国の赤提灯。

ジュエリーショップあります。

「成昌食品中心」(SING CHONG FOOD CENTRE)という、お肉屋さん。

店頭には、ローストダックが吊るされています。チャイナタウンではおなじみの光景です。

べつのお肉屋さんでも、やっぱりローストダックが売っています。

近くで見ると、結構生々しいです。

3月とはいえ、まだ寒かったので、みんなダウンを着て買い物をしています。

派手な黄色と赤の看板。中国っていう感じです。

一周して、「The Chinese Herbal Store」に戻ってきました。

チャイナタウンを歩いて観光するだけなら、半日もあれば十分です。

閉店していますが「Peking Lounge」というアンティーク家具屋の前で、観光ガイドの人がなにやら説明していました。

北京は英語で、Beijing といいますが、昔はPeking(ペキン )といっていたそう。

日本ではいまだにペキンと呼びますね。孫文中国庭園(中山公園)の目の前にあります。

「International Village Mall」という、チャイナタウンの入り口、ミレニアムゲートの手前にあるショッピングモールです。

モールの2階にフードコートがあって、「Giant Panda」という店の中華料理を食べました。

チャイナタウンにもレストランはあるんですが、グーグルマップの口コミで評判の店があまりなく。

バンクーバーでおいしい中華料理を食べたいなら、ダウンタウンのチャイナタウンではなく、リッチモンドに行くのが正解です。

ショッピングモールの反対側には、「大統華T&T」という台湾系のスーパーマーケットがあります。

アジア系のスーパーとしてはカナダ最大規模で、バンクーバー近郊に8店舗。中国だけでなく、韓国・日本の商品も豊富に取り揃えています。

「大統華T&T」の裏が、スカイトレインのスタジアム・チャイナタウン駅(Stadium- Chinatown Station)です。

まとめ

バンクーバーのチャイナタウンの治安や観光スポットについて紹介しました。

北米屈指の規模にして、100年以上の歴史を誇るチャイナタウンです。

孫文中国庭園(中山公園)などの観光スポットをはじめ、歴史的な建物が残る街並みは歩くだけでも刺激的。

日本の中華街にはない、欧米の中の中国を感じることができます。

ただ、治安については要注意で、ヘイスティングスストリートだけは昼間でも絶対に近づかないようにしましょう。

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