トロントでフィリピン人の募金詐欺にひっかかった。
恵まれない子どもたちを助けてくださいという写真付きのカードを持って、突然話しかけてきた青年。
東京でも同じ手口で話しかけられたことがあったが、まさかトロントでも遭遇するとは。
しかも、今回は完全に油断していたのでまんまと募金した。
フードコートで募金をお願いされる
トロントはノースヨークセンターのフードコートでランチを食べているとき。
休日ということもあり人もいて賑わっている中、突然アジア系の青年に話しかけてきた。
彼によると、自分はフィリピン人で同じアジア人に助けを求めているという。最初は、何の助けを求めているかわからず、あだ困っている雰囲気は伝わってきた。
この時点でまだ募金とは気づかず「どこから来ましたか?」ときかれ、日本と答える。それを聞くと急に笑顔になり、簡単な日本語で挨拶をする彼。すこし驚くも、同じアジア人であること、簡単な日本語も話せるとあって気が緩む。
すると、写真付きのカードを渡され、ここではじめて募金だと気づく。雰囲気的には募金するのが当然みたいな流れで、彼の親しみやすい人柄もあり、しかたなく署名して募金することに。
やっぱり詐欺だと気づく
署名する欄に募金額も記入するのだが、前の人たちは$20ぐらい募金していた。さすがに怪しいと感じていたので、勉強代だと思い$5だけに。
それを見た彼は「$10にできないか?」と交渉してきて、「えっ?」と思ったが、それは無理だと断る。
募金の金額を要求する時点で、これは詐欺だと確信。断られた後に、おもしろくなさそうな態度を覗かせていたのも確信犯。募金した$5は彼の晩御飯代に消えるのか。
気の優しい日本人をターゲットにしている
タチの悪いことに、どうやらアジア人を狙っているよう。署名欄にはアジア系の名前しかなかったこと、フードコートにいる白人たちは見事に無視。
おそらく、アジア人同士という同胞意識・親近感につけ込んで募金をお願いするのが戦略。なかでも、気の優しい日本人は格好の餌食。日本人の名前を何人か見た。
実は数日前、募金をつのるフィリピン人に話しかけられた。そのときは女性だったが、声をかけてきたのが、ティムホートンズの店内。あまりに唐突で、店内だったので即効で断った。そのまま何も買わず、店を出て行く彼女の後ろ姿を見て、詐欺なんだろなと。
ただ、今回の青年は、あいまいな表現で助けてほしいという話題から入り、アジア人同士、そして日本語を話して親近感を持たせ募金させるという。
募金詐欺にひっかからないために
撃退というか対策というか。もし募金詐欺だと気づいたら、すぐ断るか無視。断る勇気がないなら、その場から立ち去るのが一番。
ちょっとだけならと募金しても、優しさにつけこまれ金額を要求される。知らない人にお金は払わないと、肝に命じておきましょう。
