海外旅行に行って、現地で写真を撮る人は多いと思います。
普段カメラを使わない人でも、旅行先だからといってついついシャッターを押す人もいるんじゃないでしょうか。
ただ、注意したいのは、慣れない土地ゆえに、どんなトラブルに巻き込まれるかわからないということ。
変な人もいますし、何気なく撮った写真にヤバい物が写り込んでいて、思わぬ事態に発展する可能性も。
今日、カナダ最大の都市トロントで、真昼間にスナップ写真を撮っていたらトラブルに巻き込まれました。
スナップ写真を撮っていたら…
普段からカメラを持ち歩いて、日常の何気ない瞬間を撮っています。
今日もいつも通りスナップ写真を撮りながら歩いていると、突然後ろから怒鳴り声が聞こえてきました。
天気の良い気持ちのいい昼下がりです。
撮っていたのは、ごくごく普通の街の風景。
どこか現実とは思えない事態に、とりあえずカメラをしまって、その場から立ち去ろうとしました。
すると、先ほどの怒鳴り声が真っ直ぐ自分に向かってきているのがわかりました。
怒り狂った白人男性に絡まれる
はじめのうちは、誰かが叫んでいるなあ程度にしか思っていませんでした。
トロントの街はホームレスや変な人が多く、街中でも叫び声が聞こえてくるのは日常茶飯事です。
しかし、今回は明らかに自分に向かって叫び声が近づいてくるのがわかりました。
あまりに突然の出来事に硬直していると、その怒り狂った男性は「写真を撮るな!」と怒っていました。
中年の白人男性だったんですが、ものすごい剣幕で迫ってきて、スマフォのカメラを突きつけながら「こうして他人に撮られるのは嫌だろ?ああ!?」と詰め寄ってきたのです。
あまりに理不尽な怒りっぷりに呆然としていましたが、すぐさま事態を理解し何度も謝りました。
するとその男性は満足したのか、来たときと同じように声を荒げながら去っていきました。
今のは一体何だったのか。
あまりに唐突過ぎて謝ることしかできませんでしたが、とりあえず危害を加えられることがなくてよかった。
でも、よくよく考えると、自分はただ街の風景のスナップを撮っただけでした。
「あ、撮りたいな」と思いシャッターを押しただけです。
周りから見ても明らかにカメラは道路に向けられていましたし、過激なストリートフォトグラフィーのように無断で他人を撮影しようとしたのものでもありません。
これが実際に撮った写真です。
確かに左下に歩道と人物が写っているものの、レンズは道路に向けられていました。
なので、「写真を撮るな!」と怒鳴られたときは、どうして怒っているのか理解できませんでした。
もしかしたらその男性には他人を撮っているように見えたのかもしれません。
後ろから見ていたので、そう誤解された可能性もあります。
スナップ写真を撮るときの注意点
日本にかぎらず、海外でもスナップ写真を撮るときは要注意です。
身も蓋もない話ですが、余計なトラブルに巻き込まれたくなかったらスナップ写真は撮らないのが一番です。
観光地でみんなが写真を撮っている場所ならまだしも、街中でスナップ写真を撮るということは、トラブルに発展する可能性があります。
ただ、それでも記録や思い出として撮影したい人もいるでしょう。
あえて対処法を挙げるなら、
- 周りの状況をよく観察して、撮影しても大丈夫な雰囲気か確認してから撮る
- 周りに気づかれないスピードで、すぐ撮ってすぐしまう
どっちの方法がいいのかは、その時の状況や自分の撮影スタイルによるでしょう。
周囲の状況を観察してたらシャッターチャンスを逃すかもしれませんし、こそこそしてると盗撮と疑われる可能性もあり一長一短です。
いずれにせよ、スナップ写真を撮るときは覚悟を持ってカメラを構えるべきです。
最後に、日本を代表する写真家森山大道が言うスナップ写真のコツを引用します。
『歩け、とにかく歩け。それから、中途半端なコンセプトなどいったん捨てて、何でもかんでも、そのとき気になったものを、躊躇なくすべて撮れ』