【大神神社】呼ばれると噂のパワースポット三輪山に登拝してきた

先日、朝寝覚るとある衝動にかられました。

「大神神社に行かなくては」

ベットから飛び出して身支度をし、すぐに大神神社に向かいました。自分でも不思議だったんですが、突然大神神社に行かなくてはいけない気がしたんです。

これが〝呼ばれる〟ということなのでしょうか。気のせいだと言う人もいるかもしれませんが、とにかくその日は用事がなかったので一目散に登拝しに行ってきました。

大神神社とは

日本最古の神社である「大神神社」は、日本屈指のパワースポットとしても知られています。読み方は「おおみわじんじゃ」。ほかの神社と違うのが、本殿を持たず背後にそびえる三輪山という山を御神体とすること。拝殿の奥にある三ツ鳥居を通して三輪山を拝する日本古来の自然崇拝の様式です。

三輪山に鎮座するのは、御祭神である「大物主大神(おおものぬしのおおかみ)」です。

ご祭神は国造りの神様として、農業、工業、商業すべての産業開発、 方除(ほうよけ)、治病、造酒、製薬、禁厭(まじない)、交通、航海、縁結びなど世の中の幸福を増し進めることを計られた人間生活の守護神として尊崇されています。

そして、崇神天皇の御代に大流行した疫病をご祭神が鎮しずめたこと、杜氏の高橋活日命(たかはしのいくひのみこと)がご祭神の神助で美酒を醸かもしたことから、医薬の神様や酒造りの神様として広く信仰をあつめておられます。また、ご祭神の御名、「大いなる物の主」はすべての精霊(もの)をつかさどられる・統すべられるという意味をあらわし、災をなす精霊(もの)をも鎮しずめ給う霊威から厄除け・方位除の神様としても厚く敬われています。

出典:HPより

『古事記』や『日本書紀』の日本神話に登場し、国を作り上げたという伝説を持つ大物主大神。酒造りの神様としても有名です。

呼ばれないと行けない?

偉大な神様を祀っている歴史ある大神神社ですが、近年のスピリチュアルブームにより、パワースポットとしても注目を集めています。過去に、江原啓之さんが番組で紹介して話題になったことも。

御神体である三輪山は、禁足の地として入山が厳しく制限されてきた神聖な山。明治以降になって、はじめて熱烈な信者の要望により入山が許可されたという歴史があります。

入山して不思議な体験をした人や、神秘的な出来事に遭遇したという人もいるほど。そのため、神様に「呼ばれないと行けない」と言われたり。もちろん、呼ばれなくてもだれでも行けます。

三輪山登拝について

三輪山に入山してお参りすることを登拝と呼び、だれでも登拝することができます。詳しくはホームページに記載されていますので、簡単にまとめます。

受付場所

当日、三輪山登拝の入り口横にある「狭井神社」で受付をします。事前に予約などの必要はありません。専用の用紙に「住所」「氏名」「携帯電話の番号(緊急連絡先)」を記入するだけです。

受付時間

午前9時から午後2時まで。時間厳守で、下山も4時までに完了しなければいけません。登拝に約2時間かかるという見積もりで、午後2時までに受付を済ませる必要があります。

入山登拝禁止日

正月三が日や大祭日など入山が禁止されている日があります。

○1月1日~3日 ○2月17日 ○4月9日 ○4月18日(午前のみ) ○10月24日 ○11月23日

また、気象状況、その他の事情により登拝を禁止する場合があるので、事前に神社に問い合わせましょう。

登拝料

登拝料は一人300円です。「狭井神社(さいじんじゃ)」の受付で現金で支払います。団体申し込みは不可となっています。

禁止事項

  • 飲食・火器の使用
  • カメラ等での撮影
  • 水分補給以外での飲食

登拝中は飲食はできません。ただ、水分補給は認められています。また、カメラでの撮影は禁止なので要注意。ネットで登拝中に撮影した写真が出回っていますが禁止行為です。

頂上まで登って下りてくる登拝ですが、あくまで神様へのお参りです。一般の登山・ハイキングとは違うことに留意し、敬虔な心で入山します。

大神神社境内の地図

ホームページに掲載されている大神神社の境内の地図です。三輪山に登拝するには受付と登拝口がある「狭井神社」に向かいます。二の鳥居→参道→拝殿→狭井神社というルートが一般的です。所要時間は30分もあれば大丈夫でしょう。

大神神社までのアクセス

名前 大神神社
住所 奈良県桜井市三輪1422
電話番号 0744-42-6633
アクセス JR桜井線三輪駅から徒歩10分
御祭神 大物主大神

電車でのアクセス

大神神社と御神体である三輪山の最寄り駅は、JR桜井線の三輪駅です。JR奈良駅から桜井線の電車に乗り27分。乗り換えなしで行けます。といっても、奈良市から南に20kmほどの桜井市という場所で、奈良公園や大仏がある奈良市からは離れています。

新大阪駅から行くとしても、数回の乗り換えで1時間半以上かかります。ホームページに新大阪・京都・名古屋からのアクセス方法が載っています。

駐車場について

大神神社周辺に約320台無料の駐車場が用意されています。

駐車場名 駐車台数
大鳥居北駐車場 約100台
大鳥居南駐車場 約50台
一の鳥居駐車場 約150台
ニの鳥居駐車場 約20台

大神神社に一番近い「ニの鳥居駐車場」は駐車台数が少ないので注意です。それ以外の駐車場は駅の西側に位置していて、歩いて15分ほどかかります。詳しくはホームページを要チェック。

電車で大神神社に向かう

今回は、JR桜井線を使って大神神社に行ってきました。桜井線は1時間に2本か1本しか運行されていないマイナー路線です。2両編成のワンマン運転で、後方車両のドアは開きませんでした。

登拝受付時間は午後2時までなので、遠方からお参りに来る場合は、時刻表を確認して計画を立てておく必要があります。

JR三輪駅は基本的に無人改札で、ICカードをタッチするための簡易機会が設置されています。ICOCAだけでなく、JR東日本発行のSuicaでも利用できました。

JR三輪駅はとても小さな駅です。休日や大神神社で催し物が開催される時は利用客が増加するようですが、この日は平日でほとんど人がいませんでした。

大神神社は駅の東側にあるのですが、利用可能な出口は西側のみ。踏み切りを渡って反対側に出なければいけません。

西口目の前にある駅前通り。お土産屋さんが一軒に飲食店が数軒。古い家が立ち並ぶ、静かな通りです。

三輪と言えば、名物の三輪そうめんが有名です。駅前に数軒ある飲食店は三輪素麺の専門店でランチも営業しています。ただ、今回は時間がなかったのでまっすぐ大神神社に向かいました。

「そうめんの節」も店頭で販売されていました。そうめんを吊るして乾燥させる時に、棒にかかっていた曲線部分のことで、お味噌汁に入れて食べたりします。お土産にも最適。

踏切を渡って東側に移動します。桜井線は単線で、ひたすら真っ直ぐ線路が続きます。車窓からは三輪山をはじめ、大和の山々が見え、田舎らしいのんびりした風景が広がっています。

踏切を渡ると参拝者歩道があります。駅からここまで歩いて5分ほど。

この参拝者歩道の横にあるのが「ニの鳥居駐車場」です。大神神社から一番近い無料の駐車場ですが、駐車台数20台ほどと広くありません。

大神神社入口「二の鳥居」

参拝者歩道を進んでいくと、現れるのが二の鳥居です。威風堂々とした存在感のある鳥居で、思わず足を止めます。

一礼して、いよいよ境内の中に入っていきます。

すこし坂になっている参道。広くはありませんが、鬱蒼と生い茂る木々が頭上を覆い、清浄な雰囲気です。

途中左手に「夫婦岩」あり、縁結び・恋愛成就・夫婦円満などのご利益があります。運命の赤い糸の伝説の地としても知られ、「夫婦岩」がデザインされたお守りも販売されています。

そのまま進んでいくと、大神神社の拝殿が見えてきます。創建は鎌倉時代で、寛文4年(1664年)徳川家綱公により再建されたもの。江戸時代の立派な社殿建築として国重要文化財に指定されています。

この拝殿の奥には、有名な三ツ鳥居があります。三輪山と拝殿を区切る場所に立ち、本殿にかわるものとして神聖視されてきました。拝観するには参集殿で申し込みが必要です。

大神神社拝殿の奥は禁足地として普段は神職さえ足を踏み入れない神聖な場所で、禁足地と拝殿の間には結界として三ツ鳥居と瑞垣が設けられています。三ツ鳥居の起源は不詳で、古文書にも「古来一社の神秘なり」と記され、本殿にかわるものとして神聖視されてきました。この鳥居は明神型の鳥居を横一列に三つ組み合わせた独特の形式で「三輪鳥居」とも呼ばれています。中央の鳥居には御扉があり、三輪山を本殿とすれば、三ツ鳥居は本殿の御扉の役割を果たしていると言えます。

出典:HPより

御神体であり本殿とされる三輪山への扉の役割を果たしている三ツ鳥居。拝殿の右手奥には「巳の神杉」があり、祭神である大物主大神の化身の白蛇が棲むとされるご神木です。

拝殿のすぐ横には、祈祷殿・儀式殿・参集殿があります。平成の大造営で1997年に竣工、祈祷や結婚式が行われる場所です。立派な木造社殿でスケールに圧倒されます。

この参集殿の玄関には「なでうさぎ」がいます。大神神社の祭神は「因幡の白兎」を助けたことでも知られ、このうさぎをなでるとなでた部分の痛みを癒してくれるといいます。また、運気アップの効果もあるそう。

拝殿から三輪山登拝口がある「狭井神社」まですこし歩きます。途中「磐座神社(いわくらじんじゃ)」や「活日神社(いきひじんじゃ)」があります。

また、「鎮女池(しずめいけ)」という小さな池がありました。池の小島には、「市杵島姫神社(いちきしまひめじんじゃ)」があり、芸能や財宝をつかさどる弁天さんとして親しまれています。

三輪山登拝受付がある狭井神社へ

階段の先に見えるのが「狭井神社」です。病気平癒・身体健康の神様として有名な神社で、地元の人も多く訪れます。

左右の柱にしめ縄を渡しただけの鳥居。大神神社の拝殿の鳥居もそうでしたが、一般的な鳥居のように横木が存在しない珍しい形式です。

三輪山登拝の申し込み

「狭井神社」の境内にある社務所で、三輪山登拝の受付をしています。入山受付は、午前9時から午後2時まで。正月三が日や大祭等祭典日は登拝ができません。また、安全のため悪天候などで中止になる場合もあります。

受付で申し込み用紙をもらい、住所・氏名・電話番号を記入。登拝初穂料として300円を納めます。初めて登拝する場合は、禁止事項や注意点など簡単な説明を受けます。

三輪山はとても神聖な場所です。白装束の代わりとして白いタスキを受け取り、登拝中は常に首にかけます。登拝から戻ってきたら社務所に返却します。

また、社務所の裏にコインロッカーがあり荷物を預けることができます。料金は100円で利用後は返ってきます。

三輪山は大神神社の御神体であり、参拝以外での入山は禁止されています。禁止事項もしっかり守りましょう。

  • 火気の使用(燈明を含む)
  • 動植物・土砂等の採取
  • 登拝道以外への立入
  • ペットの同伴
  • 飲食
  • 宗教活動及び勧誘行為
  • 写真撮影
  • 迷惑行為・その他
  • お供え物の放置

カメラ・スマフォでの写真撮影はもちろんのこと、飲食も禁止です(水分補給用の水のみ持ち込み可能)。草木の採取も禁じられています。山中はトイレがないので、登拝前に済ませしょう。

古来より神聖な場所とされてきた三輪山です。祈るような気持ちで山に入る信仰心の篤い参拝客もいます。ピクニックに行くような軽い気分での登拝は控えましょう。

登拝する前に、御幣(ごへい)で自らを清めます。一礼してから、右、左、右と体の前で振ります。団体客の場合、代わりに神職の方がお清めしてくれていました。

かなり険しい山道なので、補助として竹の杖を使うことが推奨されています。杖は持たずに登拝しましたが、足元が悪く勾配もきついので、足腰の弱い人は必須です。

高齢者の方はほとんど全員杖を使って登拝していました。もちろん、若い登拝者でも杖を使用している人はいます。

狭井神社の境内にある三輪山の登拝口。山頂は標高467m、往復で約4kmの行程です。

往復するのに、だいたい2〜3時間かかるとされています。早い人でも、1時間30分はかかります。

三輪山に登拝した感想

今回、登拝をスタートしたのは11時50分。戻ってきたのは13時30分でした。アラサーの男ですが、往復するのに約1時間40分かかりました。

山中は、想像以上に険しい山道です。ずっと同じペースで登れるかと思いましたが、三光の滝を越えた中腹からは急坂の連続でかなりキツイ。おまけに前日の雨で地面がぬかるんでいて、滑りやすく危険な状態でした。

平日だったためか、人はそれほど多くなく、何回か山道で一人きりになりました。静寂に包まれた森の中、街の音が遠くに聞こえるのみで自分一人だけ。歩くたびにタスキの鈴が静かな森に響きます。

人々が祈りを込めて踏みしめてきた三輪山。一歩、一歩、祈るような気持ちで登りました。目の前のぬかるみを必死になって越えていきます。

頂上に辿り着いた時には、とても清々しい気分でした。高い木に覆われていて下の景色は見えませんが、開放感があり険しい山道を登ってきた疲れも吹き飛ぶほど。まずは、「高宮神社(こうのみやじんじゃ)」に参拝しました。

そして、一番頂上にある「奥津磐座(おきついわくら)」も拝みました。周囲を縄で囲まれていて近づくことはできませんが、大物主大神のものとされている立派な磐座です。

ほかの登拝者にならい、目を閉じて静かに祈ります。おそらく5分ぐらいはそうしていたでしょうか。ずっとこの場所にいたいと思えるような空間です。

すぐ横には裸足で泥まみれの女性がいました。険しい山道を裸足で登拝してきた彼女。磐座に向かい熱心に祈りを捧げる姿を見て、並々ならぬ気概を感じました。

三輪山に登拝する人は、若い人からお年寄りまでいろんな人がいます。一人で登る人、友人同士で登る人、団体客で登る人。

ただ、「呼ばれないと行けない」と言われているように、なにかのキッカケがないとわざわざ三輪山に登ろうとは思わないでしょう。今回登拝したのもなにかの縁かもしれない、そう考えると不思議な気分です。