トロントの住みやすさ。半年住んで感じた魅力と不便なところ

2019年の3月から半年間、ワーホリでトロントに滞在していました。

世界中から移民が集まり、住みやすい都市上位にもランクインしている魅力的な街です。

ただ、実際に住んでみないとわからない部分もたくさんあります。

この記事では、トロントに半年間住んで感じた住みやすさを紹介します。

目次

トロントの住みやすいところ

人が多すぎない

ダウンタウンを南北にはしるメインストリート、ヤングストリート

トロントの住みやすいところは、人が多すぎないこと。市としての人口は約293万人で、茨城県の人口と同じくらい。一応カナダ最大の都市ですが、人はあまり多くありません。

東京のような圧倒される人混みもないので、街を歩いていてもストレスを感じることはすくないです。

ダウンタウンから眺めるトロントのシンボル、CNタワー

また日本のように電車もそこまで混まず、普通に生活する上では暮らしやすい街です。地下鉄も4路線しかなく、街の都会感でいうと名古屋ぐらい。

東京のような大都市でのハイクラスな生活を求めている人には物足りませんが、適度な都会感でストレスなく暮らしたい人に向いています。

人種のモザイク

ダウンタウンの中心地、ヤング=ダンダス・スクエアに集まる人々

トロントは世界有数の移民の街。世界中から様々な人々が集まり、自分たちの文化や伝統を守りながら暮らしています。

そのため人種の「モザイク」と呼ばれ、これは様々な文化が混ざり合って人種の「るつぼ」と呼ばれるニューヨークとは違う魅力です。外国人や異文化に対して非常に寛容で、街全体にマルチカルチャーな雰囲気があふれているのがトロント。

多国籍なお店が集まるケンジントンマーケット

もちろん差別がゼロというわけではありませんが、ほかの欧米の都市より外国人やマイノリティーにとって住みやすいのは間違いありません。

見た目にも様々な人がいるので、良くも悪くも他人の目を気にしなくなります。そういう意味では、わりと自由な雰囲気の中、暮らせる街です。

夏のフェイスティバルが楽しい

北米最大のグリークタウンで毎年開催されるテイスト・オブ・ダンフォース

トロントに住んで一番楽しかったのが、夏に行われるフェスティバル。冬が長いトロントでは、短い夏を謳歌するため毎週大きなイベントが各地で開催されます。

イベントも移民の街だけあり、世界の国や地域に根ざしたマルチカルチャーなもので刺激的。

サルサストリートフェスティバルでダンスをする人々

有名どころで言うと、イタリアン・フェスティバルやギリシャ・フェスティバルなど。トロントに点在するエスニックタウンが、街をあげて盛り上げ、毎年多くの人で賑わいます。

リトルインディアで毎年開催されるフェスティバル・オブ・サウス・アジア

いろんなフェスティバルに足を運び、おいしい料理や音楽を堪能したのも、いまとなってはいい思い出。

夏は日没時間が遅く夜9時過ぎまで明るいので、たくさん楽しめます。夏のトロントは本当におすすめ。

トロントの住みにくいところ

家賃が高い

実際に住んでいたケンジントンマーケット近くのシェアハウス

トロントの住みにくい点として真っ先に思いつくのが、家賃の高さ。一般的なワンルーム一人暮らで、10万円以上かかります。

東京なら6万円ぐらいで借りれますが、トロント市内では不可能。そのため学生だけでなく社会人も、家賃の安いシェアハウスに住んでいます。

実際に住んでいたケンジントンマーケット近くのシェアハウス

当然キッチンやトイレ、シャワーは共有で、不便なのは言うまでもありません。僕がダウンタウンで借りていたシェアハウスは、家賃4万5千円で9人ぐらいが住む3階建ての古い一軒家でした。

ケンジントンマーケットが目の前にあり、立地は抜群でしたが、シャワーやトイレ、キッチンを他人とシェアするのはストレスがたまります。

実際に住んでいたリビングをカーテンで仕切っただけの部屋

また、その前はコンドミニアムのリビングをカーテンで仕切っただけのスペースに4万弱で住んでいました。もはや部屋とは呼べず、プライベートも皆無に等しい状態で、3か月が限界でした。

日本と違い、不動産屋ではなく掲示板で部屋を探すのが一般的で、いい部屋を見つけるのも大変です。住居に関しては不便としかいいようがなく、お金がない人はトロントに住んでも苦労します。

冬が寒すぎる

3月でも普通に雪が降るトロント

トロントは雪国です。一年の半分以上が冬で、めちゃくちゃ寒いです。日本でいうと旭川並みの寒さで、札幌より寒いので覚悟が必要。

気温がマイナスなのは当たり前で、普通にマイナス20度、体感温度マイナス30度になったり。東京や大阪ではありえない寒さです。

3月でも真冬並みの寒さのトロント

いまでも覚えてるのが、トロント空港に到着したのが3月7日の深夜で、気温がマイナス13度を指していて、来たのを後悔しました。

寒さに慣れていない人は覚悟しておかないと、凍てつくような寒さに精神的にやられます。

寒いのが苦手な人はトロントでの生活には向いていません。

街にトイレがすくない

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カナダ最大の都市ですが、駅にトイレがありません。日本ではどの駅にも最低1つトイレがありますが、トロントではある方が稀です。

ラプターズNBA優勝パレードで地下鉄に殺到する人々

市内を走る地下鉄TTCの駅のうち、トイレがあるのはわずか10駅。しかも、辺鄙な場所にある駅ばかりで、肝心の利用者の多いダウンタウンの駅にトイレは皆無。

駅だけでなく、街にもトイレがありません。日本だとカフェやコンビニ、公園などでトイレを見かけますが、トロントにはほとんどない。

故障中の張り紙がしてあるティム・ホートンズのトイレ

コンビニにトイレがないのでカフェで借りるしかないのですが、それも故障中だったり。街中で急にトイレに行きたくなったときは、本当に見つけるのに苦労します。

我慢できるときはいいですが、お腹が弱い人はトロントでの生活は不便です。

意外となにもない

トロントはカナダ最大にして、ニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴに次ぐ北米4番目の都市です。しかし、その規模のわりには意外となにもありません。

東京や大阪と比べても街としての規模は劣りますし、街の中心部も非常にコンパクトです。

ダウンタウンの中心部にあるショッピングモール、イートンセンター

もちろん必要最低限のモノは揃いますが、マニアックなものになると手に入らなかったりします。また、買い物スポットも限られているので、すぐに飽きてしまいます。買い物好きな人には退屈です。

地下鉄がよく止まる

地下鉄の運転が止まり、振替バスに移動

トロント市内を走る唯一の地下鉄TTCですが、これが本当によく止まります。

しかも、時刻表がないため常にノロノロ運転。終点のフィンチ駅に住んでたころは、ダウンタウンに行くたびに遅くてストレスを感じてました。

僕が滞在していたときは、毎週末エグリントン-ブロア・ヤング間は工事のため運休。代わりに臨時のバスが走るのですが、乗り換えも面倒で不便の一言。

振替輸送バスを待つ人々

カナダ最大の都市とはいえ、交通機関に関しては決して便利とは言えないのがトロントです。

ちなみに、地下鉄の椅子はカッチカチなので、長時間座っているとおしりが痛くなります。

道が凸凹

水たまりと雪で、行き手を阻まれた歩道

トロントの街を歩いていて感じるのが、道の凸凹感。一見綺麗に見えても、雪や雨が降ればそこら中に水たまりが発生でします。

行く手を水たまりで遮られ、歩く場所がないのは日常茶飯事。ブーツがないとびしょびしょになります。

さらに車道の脇に水たまりができて、その上をバスが猛スピードで走るので、水しぶきが飛んできます。

雨の日は車道側を歩かないようにしないと、びしょびしょになります。トロントに住んでみて、日本の道路整備の水準の高さに気づかされました。

車の運転が荒い

トロントで実際に車を運転したわけではありませんが、街中を歩いていて感じるのが運転の荒さです。

むやみやたらにクラクションを鳴らし、危険運転をする車をしょっちゅう見かけます。

一番注意したいのが、横断歩道を渡るとき。たまに猛スピードで右折してくる車がいてヒヤヒヤします(トロントでは赤信号でも車は右折可能)。

本当によく注意して渡らないと轢かれます。運転マナーの悪さは、日本とは比べ物にならないぐらい悪いです。

もう一回トロントに住みたいか

最後にもう一回トロントに住みたいかと聞かれたら、寒いのが苦手なのでわざわざ住もうとは思わないのが本音です。

だた、トロントで生活した経験は、自分の価値観を広げてくれ人生の糧になっています。

そういう意味では、ワーホリや留学で人生で一回トロントに住んでみるのもいいでしょう。日本に住んでいるだけでは経験できないことがたくさんあります。

まとめ

トロントに半年間住んで感じた住みやすさをまとめてみました。インフラが不便なのと、冬が寒すぎることを除けば、全体的に住みやすい街です。

東京のような大都市での便利な生活を想像すると面食らいますが、あまり期待しなければ楽しめます。なにより人種のモザイク都市ならではのマルチカルチャーな雰囲気は、トロントでしか体験できません。

トロント生活を通して、異文化に対する理解力や視野は広がりましたし、これからの時代、必須スキルの一つです。

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