スーパーの警備員に見る移民の国カナダの厳しい現実

家に帰る前にメトロというスーパーに立ち寄った。

カナダにある大型のスーパーマーケットチェーンで、ここノースヨーク店は24時間営業。

品揃え豊富で品質も悪くなく、深夜に行くと警備員が常駐している。

いつも見かけるのが、優しくて陽気そうな黒人の男性の警備員。

レジの後ろに立っているが、今日はとてもお疲れのようでいまにも眠ってしまいそう。

まぶたをこすりながら、立ってもられないのかカウンターにもたれかかっている。

これで朝までもつのかなと余計な心配をする。

目次

スーパーに警備員が常駐しているカナダ

カナダの最大都市トロントでは、スーパーに警備員が常駐している。

とはいえ、頻繁に事件が発生するわけではなく、警備員は基本的にひまのよう。

深夜はレジ係が一人なので、客がきたら内線で知らせるのも仕事のようだが、それ以外は朝までずっと立ちっぱなし。

そのため、24時間営業のスーパーに行くと、深夜にひまそうにしている警備員をよく目にする。

セキュリティーと書かれた制服を着て脇に立っていて、朝までやることがないんだろうなという感じ。

何ももないことが一番だが、とてもひまそうなので、たまに同情する。

警備員として働く人たち

働いている人はさまざま。

警備員と聞くと、屈強な黒人男性の方が多いのかと思いきや、意外とそうでもなかったり。

近所のショッパーズでは、華奢な南アジア系の女性がセキュリティーの制服を着て働いている。

必ずしも、体格のいい男性というわけでもないのが現実。

もちろん、ダウンタウンの治安の悪い場所は、しっかりした警備員を雇っているようではあるが。

ここノースヨークは比較的治安がいいので、深夜でもゆるい雰囲気。

たまに、本当に頼りになるのか心配になる場合もある。

ただ、さまざまな人が働いているとはいえ、黒人か中東系の移民が多い印象。

黒人は男性が多く、それ以外は南アジア系、中東系の女性をよく目にする。

さらに若い警備員が多いのもトロントの特徴で、平均すると20代から30代ぐらいか。

日本だと中高年の方が大部分を占めているように思うが、トロントの警備員は若い。

移民の国カナダの厳しい現実

カナダの中でも移民が多いトロントは、人口の半分以上をカナダ以外の出身者が占める。

街を歩くと世界中からさまざまな国の人が集まっているのを体感できるが、やはり移民の仕事は大変。

よほど突出したスキルでもない限り仕事の選択肢はほとんどなく、肉体労働や出身国のレストランなどで働かざるを得ない。

移民の受け入れに関しては寛容だが、仕事の機会に関しては格差があると感じる。

街の雰囲気は移民に寛容

仕事の機会に格差はあるかもしれないが、移民の存在自体には寛容な雰囲気がある。

マイノリティでも表面上は過ごしやすい印象を受けるだろう。

まれに過激なレイシストがニュースで取り上げられたりしているが、普通に生活するだけなら過ごしやすい。

いろんな国の人たちが集まって形成している独特の雰囲気は、アジア人というマイノリティーであることを忘れる。

就職はやはり白人が有利

ただ、それはあくまで表面上で、就職などに関してはやはり白人が有利な傾向にある。

トロント大学の調査によるとアジア系の名前だと面接に呼ばれる確率が低いという。

Asian job seekers face disadvantage even when they have higher degrees, study finds

書類選考の段階で不利だという事実は残念だが現実。

ただ、まったく同じ能力の白人とアジア人がいたら、無意識に白人を選んでしまうのは仕方がないことだ。

英語力が少しでも劣るなら白人が選ばれるのは当然だろう。

いま考えると当たり前の事実だが、トロントで就職活動して初めて実感した。

現地企業に就職するなら絶対的なスキルが必要

トロントでいい仕事につくには、現地のカナダ人以上のスキルがないと厳しい。

可能性があるのは、ITなどのスキルが求められる仕事だが、日本で生半可な技術を身につけただけでは勝てない。

カナダのカレッジを卒業するつもりがないなら、信頼できるスキルを身につけてから渡航しないと現地企業に就職は厳しい。

ただ、トロントではコネも重要なので、いい人脈さえ築ければ逆転できる可能性はある。

なんで、結局はその人次第。

日本に比べると不便なことが多いが、なんだかんだいい街だと思う。

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