「関西弁を英語に翻訳すると?」
英語を学習している関西人なら、一度は感じたことがある疑問。
「なんでやねん」「しょうもない」など関西人がよく使うフレーズは英語でなんていうのか。
そもそも関西弁特有の微妙なニュアンスを、英語に翻訳することはできるのか。
そんな関西人のための英会話入門書がこちら。
『「なんでやねん」を英語で言えますか? 知らんとヤバいめっちゃ使う50のフレーズ+α』。
関西弁を英語に翻訳『「なんでやねん」を英語で言えますか? 知らんとヤバいめっちゃ使う50のフレーズ+α』とは
『なんでやねんを英語で言えますか? 』は、関西人による関西人のための英会話入門書です。
著者の川合亮平さんは大阪生まれの関西人で、イギリスを中心に通訳・翻訳者として活躍するバイリンガル。
自らの経験をもとに、関西弁のフレーズを英語で何ていうのか、愉快なイラストを用いてわかりやすく解説したのが本書です。
英語を学びたい関西人だけでなく、関西弁を学びたい日本人、さらに外国人でも楽しめる一冊になっています。
「めっちゃ使うフレーズ50」
第1章の「めっちゃ使うフレーズ50」では、日常でよく使う関西弁のフレーズ50個を英語に翻訳しています。
たとえば、
- なんでやねん = No way
- しょうもな = That’s dull
- えげつない = Brutal
- じゃまくさい = Can’t be bothered
- なんのこっちゃ = What the hell!
など。関西人なら思わず「なるほど!」と言ってしまうような表現の数々です。
関西弁のニュアンスがうまく英語に翻訳されていて、このパートを読むだけでも買う価値あり。
「やさしい活用講座」
第2章の「やさしい活用講座」では、関西弁の活用を英語で学ぶことができます。
たとえば、「ええ」の活用として次の5つが載っています。
- ええの? = Are you sure?
- ええで = Sure
- ええやろ?= (It’s) nice, don’t you think?
- ええやろ!= Who cares?
- ええなあ = I’m jealous.
かなり細かく分類されていて、関西人ですら感心してしてしまうレベル。
しかも上記はあくまで一部、本書ではさらにバリエーションが展開されています。
圧倒的な中身の充実度で、関西弁に興味がある日本人でも楽しめます。
関西の文化も学べる
本書がすごいのは関西弁の英語訳の緻密さだけではありません。
551の豚まん、吉本新喜劇など、関西独自の文化も英語で学習できるようになっています。
大阪のおばちゃんの鉄板フレーズ「飴ちゃんいる?(Want a candy?)」も載っていて思わず笑います。
また、こいけぐらんじさんによる味のあるイラストも魅力。
愉快なキャラクターたちの会話形式になっているので、読み物としても楽しめます。
関西の文化を外国人に説明したいときは、本書に載っている英語をそのまま使えばOK。
英語を学びたい関西人はもちろん、関西弁を学びたい人でも楽しめる英会話本です。


