世界的ヨギ・サドグルに学ぶカルマの本当の意味。日本人はカルマを誤解している

世界で最も影響力のあるインドのヨギ、サドグルがカルマについて書いた『Karma: A Yogi’s Guide to Crafting Your Destiny』。

多くの人が誤解しているカルマについて、世界中の人々の悩みに応えてきたサドグルが、カルマの本当の意味、仕組み、そしてよりよい人生を歩むためのカルマとの付き合い方について紹介した一冊。

全編272ページ、カルマについてこれ以上詳しく書いた本はないというぐらいのボリュームで、トニー・ロビンズをはじめとする世界の著名人から圧倒的な評価を獲得している。

この記事では多くの人が誤解しているカルマの本当の意味について、サドグルの言葉を借りながら説明する。

目次

カルマは因果応報の法則ではない

本書の冒頭でも説明されているが、多くの人はカルマのことを誤解している。

カルマについて調べてみると、一般的に因果応報の法則、つまり善い行いや悪い行いがそのまま返ってくることだと説明されていて、大部分の人もそのように理解しているだろう。

しかし、本書の中でサドグルはそれは大きな間違いであると指摘している。

善悪や罪と罰、神と悪魔などといった二元論的な概念とは一切関係なく、カルマとは人生の設計図であり自分自身で人生を作り上げること、それに対しての責任だという。

カルマの仕組みとは

カルマという単語は行動を意味するが、それは単に身体的な行動だけでなく、体・心・エネルギーレベルでの行動も含むという。

どういうことかというと、私たちは日々あらゆる刺激に五感で接していて、それに対する身体的な反応だけでなく、心やエネルギーレベルでの反応も無意識のうちに蓄積している。

そしてそれがパターンとして定着したのが、その人が持つカルマであり、カルマは一種のプログラムであるという側面もあわせ持つ。

一度プログラムとしてその人に刷り込まれれば、それに従ってその人のシステムは作動する。

気がつくといつも同じような目に合ったり、同じような状況が繰り返し何度も起こるのは誰しも経験したことがあるだろが、それはその人の持つプログラム、つまりカルマに起因している。

さらにこれらの原因となるカルマは多くの場合無意識に蓄積しているので、当の本人はなぜ同じようなことばかり起こるか分からない。

カルマとは人生の設計図だといったが、その人自身の持つインターナルサイクルだとも言える。

海外に行っても大して人生は変わらないのは、肝心のその人の中のサイクルは同じだからで、外の環境が変化しても同じ行動習慣、同じ心理的反応を繰り返していれば、それが一生カルマとしてその人に付きまとう。

人生で起こる全てのことは自分が決めている

先ほども述べたように、私たちは日々あらゆる刺激に接する中で、無意識に反応をしてその印象を絶えず自分の中に蓄積し続けている。

単一的な反応は次第に傾向としてプログラムされ、インドではこの傾向のことをサンスクリット語でvasanaと呼ぶ。

vasanaとは匂いを意味し、インドでは古くから自分が発する匂いに応じてそれ相応の状況を引き寄せると言われている。いい匂いを出せばいい結果を、悪い匂いを出せば悪い結果を引き寄せる。

そしてvasanaとは自分の中に蓄積されてきたカルマであるから、意識的にせよ無意識的にせよ、人生で起こること全ては結局自分が決めている、もしくは引き寄せていることになる。

カルマと聞くと自分の意思とは関係のない前世からの因縁を思い浮かべる人もいるだろうが、前世のせいではなく神のせいでもなく、かといって運命の仕業でもない、人生の全ては自分の決定だという意思・責任がカルマ。

カルマの重さは行動より意思が関係する

最後に本書のカルマの説明の中で一番目からウロコだったのが、カルマに与える影響で重要なのは意思だということ。

つまり何かの行動の結果として他人に与えた影響ではなく、その行動の意図の方がカルマの重さに深く影響およぼす。

例えばナイフで遊んでいてうっかり人を刺して殺してしまった場合と、邪悪な思いを抱いて心のなかで人を殺す場合とでは、後者の方が実際に人に危害は加えてなくても重いカルマになるという。

ネガティブな思いはネガティブなカルマを生み、ネガティブなカルマはより重いカルマとして、その人の人生に大きく影響を与えることになる。

カルマに関しては、何をするかではなく、どのような意思でするか、そのモチベーションが大きく関与していることを理解することが大切。

このことを理解するのに本書ではおもしろい寓話が紹介されていて、売春婦に会いに行く途中で教会の音楽を耳にして罪悪感に襲われ、売春婦に会いに行くのを止めて代わりに教会に行った青年と、そのまま売春婦に会いに行って最高の時間を楽しんだ青年、二人のうちどちらの方がカルマが重いのか。

このほかにも興味深い寓話がいくつも紹介されていて、カルマという堅いテーマでありながら、楽しく読めるのも魅力。

また最後のサドグルが読者からの質問に答えるパートでは、多くの人がカルマについて誤解していることや疑問点をスッキリ痛快に解消してくれるので、そこだけでも読む価値あり。

最後にここで説明している内容は本書の一部に過ぎないので、カルマの全容を正しく理解して自分で自分の人生を切り拓いていきたい人は、一度手にとって読むのをおすすめる。

洋書なので英語ではあるが、人生の手引書として時間をかけて何度も読み返す価値は十二分にある。

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