価値観は人それぞれ違う。フィリピン人でも同じ

友達のフィリピン人がセブからマニラに戻るらしい。マニラに住む母親のことが心配で、長年一緒に過ごしてきた親友たちとは別れる決断をしたという。また別の友人は英語の先生として働きながら、アメリカに行くことが決まったとか。

一人は家族を選んで、もう一人は外国で働くという道を選んだ。同じフィリピン人でも価値観は人ぞれぞれ違うし、人生で大切にするものも違う。

最近自分の価値観を周りに押し付けている気がしたので、そうならないよう気をつけたいと思った。競争に勝ってお金を稼ぐことが全てではないし、相手の価値観を理解して尊重するのが大切。

オードリー若林の『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』を読んだ。

新自由主義の競争や、人との関わりの大切さについて書いていてハッとした。「コンビニで働くことで救われる主人公」が一つの価値観として広く受け入れられたら、もっと生きやすい社会になるのになと思う。

ぼくが読んできたこれまでの小説の中では、コンビニで働く主人公は「そこから抜け出そうともがく」存在だった。だが、ついにコンビニで働くことで救われる主人公が現れてしまった。その生き方は、新自由主義に対してのサバイバル方法のひとつに映った。日本ではまもなく「勝ち組」と言われる上位数%に食い込もうとすることが、「ダサい」ことになってしまうのではないだろうか。いや、もしかしたらもうそうなりつつあるのかもしれない。

出典:若林 正恭 『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』
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