『お金は銀行に預けるな』勝間和代

お金は銀行に預けるな〜金融リテラシーの基本と実践〜【電子書籍】[ 勝間和代 ]

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経済評論家として有名な勝間和代さんの著書『お金は銀行に預けるな~金融リテラシーの基本と実践~』。

インパクトのあるタイトルにぎくっとするが、お金に知識がない人のためにどのように資産を運用すればいいかわかりやすく書かれたのが本書。

内容を簡単にまとめると、

  1. 銀行に預金するのは大きな機会損失
  2. まずは少額の投資をはじめよう
  3. リスクの小さいインデックス型の投資信託がおすすめ

銀行に預金するのはリスク

まず、銀行に預金するのは金融理論からいうと機会損失だということ。

なぜなら理論上は、株式や債権を買わないことで得られるべきお金を失っていて、目に見えない機会損失の方が大きなリスクだから。

100万円を銀行の普通預金に10年預けても101万にもならないが、年率5%で運用すれば160万円になる。

同じ資産を預金で保持しているか、株式や債権に投資しているかで、資産のリターンが大きく変わってくる。

タダ飯はない

注意したいのは、短期間で2倍や3倍にする投資方法は理論上存在しないということ。

それはギャンブルであり、リスクを管理できないという点で投資とは大きく異なる。

巷にあふれる『〇〇をすれば1000万円!』みたいな本は理論的には間違いで再現性が低く、極めて稀なケース。

そういったキャッチコピーに騙されないために、本書では「タダ飯はない」というフレーズが何度も登場する。

つまり、大きな利益を得るにはそれ相応のリスクが必ず存在し、リスクが大きければ管理も難しくなり、ギャンブル要素が強くなってしまう。

デイ・トレードやFXで資産を一気に増やすような一か八かの手法ではなく、初心者でも着実に資産を増やせるような方法を紹介するのが本書の狙い。

インデックス型の投資信託

では、これから投資をはじめるような初心者にとって一番無難な方法はなにか。

それはインデックス型の投資信託を買うこと。

インデックス投信とは、一定の指数(日経平均など)を基準に投資を行い、専用のアナリストやファンド・マネージャーを置かないこと。

つまり、ほぼ一貫して投資信託の平均的なリターンを上回ることができ、リスクも小さいのが最大の特徴。

さらに、買うときの手数料が無料のノーロードのインデックス投信がおすすめとのこと。

そして大切なのは、一つのファンドではなく4分割して分散投資すること。

具体的には、次の4つに毎月1万円ずつを投資。

  • 日本株式
  • 日本債権
  • 海外株式
  • 海外債権

数か月から半年は運用レポートを見ながら勉強し、投資した金額の上下に一喜一憂しないようにする。

コツコツと毎月投資してすこしずつ増えていくのを実感し、何年単位という長いスパンで実践するのが大切。

4分割投資を実践した人

本書が出版されたのは2007年ですでに10年以上経過しているが、愚直にインデックス・ファンドに4分割投資を続けた人はそれなりの利益が出ているという。

『お金は銀行に預けるな』を信じた人の末路  (勝間和代さんのヒット本に10年越しの書評を書いてみたんだ。)

途中で値下がりしてやめてしまった人もいるようだが、そのときに売らず投資を続けてきた人はしっかりリターンが出ている傾向にある。

原資をどう捻出するかという問題もあるが、毎月決まった額を決まったところに投資するだけなので初心者でも簡単にはじめられるのは大きい。

リスクの小さいインデックス投信に、分散投資をするのでリスクマネージメントもしっかりできる。

将来に向けて、これから投資をはじめたい人にはぴったりなのが本書。

外資系企業でコンサルタントや証券アナリストとして活躍した、圧倒的なキャリアを持つ勝間さんだからこその説得力にあふれた一冊。

お金は銀行に預けるな〜金融リテラシーの基本と実践〜【電子書籍】[ 勝間和代 ]

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