カナダの国民的カフェ「ティムホートンズ」。
街中のいたるところに店舗があり、カナダ人の間で大人気です。
僕もカナダのトロントに滞在していたころ、毎日のようにティムホートンズに通っていました。
ティムホートンズがないカナダ生活は考えられないくらい、誰もがお世話になるコーヒーショップです。
この記事では、ティムホートンズの魅力やおすすめメニューなどを紹介します。
ティムホートンズとは
ティムホートンズはカナダ最大のコーヒー・ドーナッツチェーンです。
イメージ的には、ドトールとミスドを足して2で割ったようなカフェ。
カナダ最大のファーストフードチェーンでもあり、世界14か国に約4800店舗を展開。
カナダだけで4500店舗以上あり、文字通りどこにでもあります。
ドトールの国内店舗数約1000店舗と比べても、圧倒的な数です。
創業者はアイスホッケー選手
ティムホートンズは、1964年にNHLのアイスホッケー選手ティム・ホートンによって創業されました。
当時の店名は「ティムホートンドーナッツ」(Tim Horton Donuts)で、のちに現在の「ティムホートンズ」(Tim Hortons)に改名されています。
1974年にティム・ホートンが交通事故で亡くなったあとは、共同経営者のロン・ジョイスが事業を買収し一気にチェーン事業を拡大。
1995年にはウェンディーズと合併するまでに成長し、これを機にアメリカにも積極的に進出しています。
2014年にはバーガーキングに買収されました。
1号店はオンタリオ州ハミルトン
ティムホートンズの1号店は、オンタリオ州のハミルトンにあります。
カナダ最大の都市トロントからは、GOバスで1時間ほどの距離。
トロントとナイアガラのちょうど中間に位置する街です。
ティムホートンズの魅力
とにかく安い
ティムホートンズの魅力は、なんといっても値段の安さ。
コーヒー1杯1,59ドル、種類豊富な甘いドーナツは1個1ドルから。
1回外食すれば10ドル以上は平気でするカナダで、コーヒーとドーナッツを頼んでも3ドルちょっと。
ホームレスからビジネスマンまで、あらゆる種類の人が利用するカナダの国民的カフェです。
どこにでもある
安いだけじゃなく、文字通りどこにでもあるのがティムホートンズです。
駅構内の小さなスペースからガソリンスタンドの中にまで。
びっくりするような場所に店舗があります。
ほかになにも店がなくても、ティムホートンズだけがあるのがカナダです。
リワードカードで無料サービスをゲット
リワードカードというお得なポイントカードも魅力です。
会計時に毎回スキャンしてもらうだけで、7回目の注文でコーヒー1杯無料になります。
リワードカードはレジ横に置いてあって、だれでも無料でもらえます。
すこしでもティムホートンズを利用する人は、使わないと損です。
下手すると、リワードカードでポイントを貯めるために通ってしまいます。
ただ、システム的にやっかいなのが7回目の注文で自動で無料になること。
間違えてベーグルなどを注文してしまうと、無料にならないので注意です。
無料になるのは、コーヒーやドーナッツだけ。
ずっと通っていると、たまに謎のタイミングで無料になったりもしますが。
また、コーヒーやホットチョコレートであればサイズに関係なく無料になるので、ラージサイズを注文するのがお得です。
カナダ人にも大人気
カナダ人にもティムホートンズは大人気で、いつどこの店舗に行っても混んでいます。
レジの前に行列ができているのは日常茶飯事で、特に昼過ぎなどは大混雑。
カナダに来たばかりのころは、どうしてこんなに人気なのか不思議でしたが、通いだして納得。
安くて早くて便利、カナダ生活には欠かせないカフェです。
ちなみに、パトロール中の警官も制服姿のままよく立ち寄ります。
警察の特権なのか、お金を払わないでコーヒーを買っているのをよく目にしました。
トイレが借りられる
街中にトイレが少ないカナダでは、ティムホートンズはまさに救世主です。
基本的に注文すれば誰でもトイレを借りられます。
防犯上の理由から鍵がかかっている店舗もありますが、店員に頼めば鍵を貸してくれます。
トイレ目的で利用する客を目にすることも日常茶飯事で、いろんな意味でカナダ人にとって欠かせないカフェです。
24時間営業
ティムホートンズには24時間営業の店舗もあります。
フィンチに住んでいた時は、ノースヨークセンターにある24時間営業の店舗をよく利用したのもです。
シェアハウスでプライベートがなかったので、毎日のように深夜までいたのですが、いつも同じメンバーがいて親近感を覚えます。
カウンターで寝ているホームレスのおじいちゃんに、深夜から早朝まで音楽を聞きに来る黒人の女性、何かの勉強をしているイラン人のおっちゃんなど。
店員もいつもいるフィリピン人のおばちゃんで、用事がなくても行くのが日課になっていました。
はじめは一切笑わなかったそのおばちゃんも、途中から何も言わなくても勝手にホットチョコレートを用意してくれたり。
同じ店舗に通い続けると意外な魅力を発見できたり、カナダ生活の心の支えになるのがティムホートンズです。
ティムホートンズのおすすめメニュー
コーヒーとドーナッツは微妙
ティムホートンズといえば、コーヒーとドーナツですが、正直あまりおすすめではありません。
どちらも安くてコスパはいいですが、味に関して言うと微妙です。
特にコーヒーはミルクと砂糖を入れて飲む前提なので、ブラックでは飲めたものではありません。
ドーナッツも甘めのものが多いです。
ベーグルが一番おすすめ
数あるメニューのなかでも、一番おすすめなのがベーグルです。
安くて味も悪くなく、食べ応えがありコスパ抜群です。
朝食や小腹を満たしたいときのぴったりのメニューです。
種類が豊富なベーグル
ティムホートンズのベーグルはコスパ抜群なだけでなく、種類も豊富です。
- Plain
- Everything
- Cinnamon Raisin
- Four Cheese
- Sesame Seed
- 12 Grain
など6種類ぐらいあって飽きません。
店舗によって取り扱っていないメニューもあったりしますが、だいたい5種類ぐらい用意されています。
バターかクリームチーズ
ベーグルにはバターかクリームチーズを塗ることができます。
無料のバターもおいしいですが、0.8ドルでクリームチーズを塗るのがおすすめです。
「Plain」「Harb and garlic」「Lite」の3種類があり、ガーリックがおすすめ。
ベーグルの注文方法
ベーグルの注文方法は、
- ベーグルの種類
- トーストするか
- バターもしくはクリームチーズをぬるか
を決めます。
たとえば、プレーンベーグルをトーストしてバターを塗りたい場合、
“Can I have a plain bagel toasted with butter please?”
と注文します。
シンプルにトーストするだけなら、
“Can I have a plain bagel toasted without butter please ?”
と注文でき、セサミベーグルをトーストしてガーリックのクリームチーズをぬってほしいときは、
“Can I have a sesame bagel toasted with harb and garlic cream cheese please?”
となります。
すこし長いですが、慣れれば簡単に注文できます。
セサミベーグルのクリームチーズが一番おすすめ
いろんな種類のベーグルを食べてみて、個人的にはセサミベーグルのクリームチーズがおすすめです。
ぷちぷちとしたゴマの食感と濃厚なクリームチーズと本当によく合います。
ヘルシーで値段も3ドルもしないのでコスパ抜群です。
まとめ
以上が、ティムホートンズの魅力とおすすめのメニューです。
僕が一番おすすめするのは、セサミベーグルのクリームチーズです。
安くて食べ応えもあってコスパ抜群です。
ただ、コーヒーは微妙なので、おいしいコーヒーが飲みたい人にはおすすめできません。