バスキングが盛んなトロント

トロントの街を歩いていると、バスキング(路上ライブ)をしているミュージシャンをよく目にする。

ダウンタウンのストリートや地下鉄の駅構内など。様々な人たちが、様々な音楽を演奏している。

駅構内にはバスキング用に指定された場所があって、同じ場所で、違うミュージシャンが演奏しているのを見る。

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駅構内でバスキングするミュージシャン

駅構内のいつもの場所で、ギター片手にバスキングをしている男性がいた。

ギターが奏でるメロウなメロディに、哀愁のある歌声。休日の気だるい空気と見事にマッチしていて、思わず立ち止まる。

彼が歌っていたのは、ビートルズの「Here Comes The Sun」。 ジョージ・ハリスンの傑作。

優しいメロディラインを、さらに優しくなぞるようにギターを奏で、感情豊かに歌い上げる。なにかが心に響いた。

ストリートミュージシャンのレベルが高い

カナダに来て感じるのは、ストリートミュージシャンのレベルが高さ。

海外の人は歌が上手いというが、歌唱力、表現力が優れていると感じた。もちろん、ごくごく平凡な人もいるが、日本と比べると上手いのレベルが高い。

それでも、いつもは素通りするのだが、はじめてお金を入れた。

静かな駅構内で、しっとりとビートルズの名曲を歌い上げる姿に月並みだが感動した。ゆったり流れるメロディが、休日のゆるい雰囲気とあいまって、郷愁を誘っていた。

3ドルという大した金額ではなかったが、“Thank you sir. Have a great day.”という言葉には、温かい気持ちがこもっていた。

不思議なもので、そう言われると、きょうという日が特別で素晴らしいものになる気がする。“Have a great day.”には、それくらいの心があった。

彼が、普段なにをしているのか、週末だけ演奏しているのかわからない。それでも、また歌声を聞けたらと思う。

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