瀬戸内寂聴さんの愛にまつわる名言を集めた『愛することば あなたへ 』を読んだ。
愛について調べていたらたまたま見つけて、素晴らしい言葉の数々に感動。
冒頭の「人は愛するために生まれてきた」という言葉に始まり、
「愛とは自分以外の人の心を想像し、その願いを叶えてあげたいと思うやさしさ」
「誰かを愛した瞬間から苦しみが伴う」
「相手の我執を許せるのが愛」
「覚悟のない恋愛はだめ」
「本当の恋愛というのは人を傷つける」
「愛というものは、報酬を求めないもの、与えるだけのもの」
「愛される前に私は愛し、愛することによって愛されるようになる」
など。心に響く言葉の数々。
波乱万丈の人生を歩んできた瀬戸内寂聴さんならではの言葉が胸にしみる。
本書は全部で6つのテーマから構成されてるが、最初の「男と女」「くるしみ」だけでも読む価値あり。
読んだあとは純粋に人を愛したい、恋したいという気持ちになる。
お釈さまは、「この世は苦だ」とおっしゃいました。苦しむために人はこの世に生れるのでしょうか。(中略)いいえ、そんなことはありません。この世で苦しみにあう度、人間の心はきたえられ、ねられ、強くなります。自分が苦しんだことによって他者の苦しみが想像できます。自分が辛かったことをかえりみて、他者の苦しみを少しでもやわらげてあげたいと思います。これが「思いやり」で「思いやり」こそが愛なのです。
瀬戸内寂聴著『愛することば あなたへ 』